アパホテルの客室に備品として置いてある、とある書籍が中国で炎上していて、それが日本でも話題になってますね。
その書籍は・・・
アパホテルの元谷外志雄(もとやとしお)代表が、藤誠志というペンネームで書いた書籍「本当の日本の歴史 理論近現代史学Ⅱ」です。
この書籍の中で、中国で実際にあったと長年主張されている南京事件の存在を否定する文言が記されていたということで、
アパホテルは歴史修正主義者だ
アパホテルは右翼ホテルだ
元谷外志雄(藤誠志)は右翼だ
と、中国で炎上したんですね。
元谷外志雄(藤誠志)は右翼?
今回の炎上元になった書籍の著者、元谷外志雄(藤誠志)さんですが、
彼は右翼だ、とか、右翼なの?、とかいう話もツイッターで上がってましたがどうなんでしょうか。
そもそも何をもって右翼、と言ってるのか、という話なんですが、
今回のアパホテルの件に限らず、戦後から今に至るまで、
南京事件に疑問⇒右翼
慰安婦強制連行を疑問⇒右翼
・・・と、かの国の人たちの主張に疑問を持ったり否定する日本人に対して、かの国の人たち(とそれにかかわる日本人)が右翼というレッテルを貼るというのはもうお約束ですね。ずっと日本国内で起きていることです。
そういうレベルの意味では元谷外志雄(藤誠志)さんは、まあ(彼らの言う)右翼なんでしょうが、
日本人としては真に受ける話題ではないと思います。実際に日本のTwitterではアパホテルを応援する声の方が多数派です。
もちろんどっちにつくかは自由ですが。
ところで・・・
それにしてもちょっと炎上しすぎじゃないですか?
なんでここまで炎上したの?
炎上の舞台としては、中国版ツイッターのウェイボー(微博)です。
ウェイボー(微博)で書籍を紹介する動画がアップされて、既に9500万回以上再生されているそうです。
言論統制が厳しいといわれる中国のインターネット環境の中で、ウェイボー(微博)は、比較的自由に口コミを拡散しやすいSNSと言われてます。
ウェイボー(微博)で多くのフォロワーと高い影響力を持つ人が、南京事件の存在を否定する(とされている)アパホテルの書籍のことをつぶやいたら、炎上するのは自然なことなのかもしれません。
ただ・・・
実はこのウェイボー(微博)は、中国人だけじゃなくて多くの日本人もアカウントを持って情報発信しています。
日本人の有名ミュージシャンやスポーツ選手もアカウントを持っているそうで、中国にビジネスを仕掛けたい日本の企業などもウェイボー(微博)を利用して口コミを拡散しているそうです。
そうなってくると中国人だけじゃなくて、日本人もウェイボー(微博)でアパホテルの書籍のことを拡散しているという可能性もありますね。
なんで日本人がそんなことをするのかというと、普通に同意した日本人が拡散したり、あとは政治的な目的をもって組織的に拡散したということもあるかもしれません(詳細は省きます笑)。
日本のツイッターでも、今回のアパホテルの件に関してたくさんのツイートがあがってますが、中にはやっぱり、
アパホテルは右翼だ
ゼッタイ利用しない
というツイートも見かけました。少数でしたが。
また、書籍を拡散するための動画をウェイボー(微博)に投稿したのはアメリカ人女性です。
彼女はウェイボー(微博)でKatAndSidというハンドルネームでアカウントを持っています。
KatAndSidをグーグルの画像検索にかけると、一人の金髪の中国人男性とのツーショット画像がたくさん出てきます。
Katが女性でSidが男性ということでしょう。
この画像たちを見ていると、彼女は少なくとも中国人と深い関係がある、ということは簡単に想像できます。
日本人でもない中国人でもないアメリカ人が第三者、さらに中立の立場で、アパホテルの南京事件の本を紹介したという印象を意図的に作ったということも考えられますね。
それは政治目的なのか、ユーチューバー的なノリなのか、中国資本の競合ホテルの作戦なのかはわかりませんが・・・。
調べれば調べるほどうさん臭いですよね(笑)
いずれにしても、アパホテルの書籍の内容は気になるところです。
書籍の内容は?
炎上の元ネタとなっている書籍の内容の一部がアパグループのHPに掲載されてました。
『本当の日本の歴史 理論近現代史学』P6
二、南京三十万人大虐殺中国は日本軍が南京で三十万人を虐殺したと主張しているが、そもそも当時の南京市の人口は二十万人であり、三十万人を虐殺し、その一ヶ月後には人口が二十五万人に増えていたなどあり得ないことだ。しかも国民党中央宣伝部に雇われていた二人を除いて、欧米人など第三国の人が虐殺を目撃した日記も手紙も写真も、記録したものが一つもないことなど、更には、上海大学の朱学勤教授が「いわゆる南京大虐殺の被害者名簿というものは、ただの一人分も存在していない」と論文で発表したにもかかわらず、辞職もさせられていないことなどから、いわゆる南京虐殺事件が中国側のでっちあげであり、存在しなかったことは明らかである。
そもそも日本軍が南京に侵攻したのは、一九三六年、張学良が蒋介石を西安で拉致監禁した西安事件をきっかけに、コミンテルンの指導で第二次国共合作が成立したことで、国民党政府軍は中国共産党への攻撃をやめ、国民党政府軍に共産党勢力が入り込み、日本軍を挑発して、日本を戦争へ引きずり込んでいったことが背景にある。
一九三七年七月七日、中国盧溝橋付近で北京議定書に基づき合法的に駐留していた日本軍の軍事演習中に、日本軍とその近くにいた国民党政府軍の双方に対して実弾が発射されたことをきっかけに、戦闘状態になった(盧溝橋事件)。この双方への発砲は、後に中国共産党国家主席となった劉少奇(りゅうしょうき)が指示したものであることを、彼自身が告白している。事件不拡大を望んだ日本軍は、その四日後には停戦協定を結んでいる。
しかし、日本を激怒させ国民党政府軍と戦争をさせる為に、同年七月二十九日、中国保安隊によって日本人婦女子を含む二百二十三人が残虐に虐殺された「通州事件」や、同年八月九日に起こった「大山大尉惨殺事件」、更には、同年八月十三日、国民党政府軍に潜入していたコミンテルンのスパイである南京上海防衛隊司令官の張治中(ちょうじちゅう)の謀略によって、上海に合法的に駐留していた日本海軍陸戦隊四千二百人に対して、三万人の国民党政府軍が総攻撃を仕掛けた第二次上海事変を起こすなど、中国は日本に対して次々に挑発を繰り返し、それまで自重し冷静な対応を取っていた日本も、中国との全面戦争を余儀なくされたのであり、不当に日本が中国を侵略したわけではない。
上海事変で勝利した日本軍は、敗走する国民党政府軍を追撃し、国民党政府の首都であった南京を攻略し、同年十二月十三日に南京占領。このとき敗残兵が住民に対して略奪、虐殺を行なった。それらの敗残兵が民間人の衣服を奪って便衣兵(ゲリラ)となったことから、日本軍は便衣兵の掃討作戦を行った。便衣兵(ゲリラ)の殺害は国際法上認められているものであり、一般住民を虐殺したのはこの敗残兵達(督戦隊が撃ち殺したのは、逃亡中国兵であった。)であった。しかし、こうした事実が歪められて、情報謀略戦として、「南京三十万人虐殺説」が流布されたのである。そもそも既に南京を攻略した日本軍にとって、南京で虐殺行為をする理由はない。一方、通州事件や大山大尉惨殺事件、第二次上海事件などでの日本人に対する残虐行為には、日本軍を挑発し、国民党政府軍との戦争に引きずり込むというコミンテルンの明確な意図があったのである。
この内容を見ると、知ってるよ、という人も多いんじゃないでしょうか。南京事件のことは小林よりのりさんの「戦争論」でかなり多くの若い人に浸透していったと思います。
今回の炎上を機に、この内容がさらに日本に広まることになるかもしれませんね。そうなると中国にとってもおもしろくないことになりますね。
実際に日本のツイッターではアパホテルを支持している声の方が多くあがってます。
よくやってくれた
中国に負けるな
アパホテルに泊まるわ
そして、アパホテルは今回の炎上をうけても、書籍は撤去しない、と発表しています。そんなアパホテルのブレない姿勢に好感を持って、今後は日本人宿泊客が増えそうな感じもしますね。
余談ですが、ここ数年、会員制のリゾートホテル(リゾートトラストとかの)がまた流行りだしているそうです。
理由は、ホテル内の外国人の宿泊客のマナーが悪いので、日本人だけが宿泊するホテルに滞在して静かに休暇を過ごしたい、という人が増えてきてるからだそうです。
日本人しか宿泊していない(中国人がいない?)ホテル
アパホテルは今後はこの方向で行くということでしょう。
ちなみに中国では・・・
この数日、アパホテルについては賛否両論出てますけど、中国だと便器に日の丸をつけたホテルとか、日の丸を玄関マットにしたレストランがあります。アパホテルの部屋に「本」が置かれている…と大騒ぎする前に、中国は自省すべきことがたくさんあるんじゃないでしょうかw@johannessm2k pic.twitter.com/5jBngFtKex
— 黒色中国 (@bci_) January 19, 2017
中国には「日本人と犬は立入禁止」というホテルもありました。アパホテルはホテルの本業を越えた歴史的主張をしたのかも知れない。でも、客を侮辱して拒否したわけでもない。批判も当然ですが、とりあえず中国は文句を言う前に自らを正せ…と私は思いますw@johannessm2k pic.twitter.com/kbpmHjZwx4
— 黒色中国 (@bci_) January 19, 2017
こんなことになってるそうです(笑)
そこまでやるか・・・
中国は日本でホテルの部屋に歴史の本を備品としておいているだけで大炎上するのに・・・この差は一体何なんですかね。やっぱり憎しみの差なんでしょうか。
まとめ
アパホテルの客室の備品である書籍の件が中国で炎上していますが、それは同時にその書籍の内容を日本でも拡散することにもなってます。
自分が正しい、と思ってることが世の中に広がって行くのは人間として嬉しく思ってしまうものです。それはお互い様であり、どっち側につくか、だけの話なんですよね。
今後この問題がどうなっていくのか、自分事として見届けていきます。
今回の報道(南京事件の政党評価)による認知、驚きました。大いに賛同です。ハッキリと言えない日本人に反して明確に訴えられたことは大変意義のあることだと心から思います。これからも賛同し応援・支持しますので国家権力含め外圧にもめげずに頑張ってください。
中国人の泊まらない、ホテルなんて、探してもない、北陸のかの有名な、加賀屋ですら、やかましかった。アパホテル歓迎です。静かに泊まりたい、日本人にとっては、有難いことです。
余りに薄っぺらい内容の記事だ。
南京事件が虚構だったというのは、多くの一次資料の否定に他ならない。彼の本は、規模の多寡はあれどあったという兵士の日記の主張は、居留地の外国人の証言などを全て無視することで成り立つ。証言なんて山のようにあるのにね。。
どの国の政府も、安定を維持しようとしているツールである。マスメディアもや教育事業など、全部コントロールされているのもありえると思います。
真実は当時亡くなった魂しか知らないだろう。
殺した人の数とはかからわず、人殺ししなかったことをちゃんと証明できるのかな?