映画監督の鈴木清順(すずきせいじゅん)さんが、2月13日に慢性閉塞性肺疾患のために都内の病院でお亡くなりになられました。
93歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。
鈴木さんは何年も前から車椅子で生活していて、持病の肺気腫のために常に酸素ポンプを装着しておられました。
ネットでも、若いころに彼の映画に衝撃を受けたという人からお悔やみのメッセージがたくさんあがっています。
映画に詳しくない人でも鈴木清順さんのお顔は知っている、という人もいると思いますが、20代~30代の人はほとんど知らないんじゃないでしょうか。
日本の映画事情も時代とともにどんどん変わり、振り返ってみると昭和の面影がほとんどなくなりました。
そんな中、鈴木清順さんという昭和の映画界の大御所ともいうべき存在がいなくなり、ちょっと寂しい気がしますね。
とりあえずそんな鈴木清順さんの代表作をちょっとまとめました。
鈴木清順の代表作は?
映画監督の鈴木清順さんの代表作として挙げられるのは、
「ツィゴイネルワイゼン」
ですね。
この作品は国内外で評価されて、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞しています。
「ツィゴイネルワイゼン」はパブロ・デ・サラサーテ(1844年3月10日~1908年9月20日)というスペインの作曲家の代表作です。
妖艶な男女の関係や生と死をテーマとしたこの作品の中に原曲が使用され、物語の雰囲気を形成する曲がそのまま映画のタイトルになっています。
いちばん最近の映画は2005年にリリースされた「オペレッタ狸御殿」です。この作品も「ツィゴイネルワイゼン」に続いて、第58回カンヌ国際映画祭で栄誉上映特別作品として招待されて、国外の評価も高かったそうです。
もちろんこの2作品のファンも多いんですが、コアなファンの中には、日活が全盛期だったころの鈴木清順さんの作品が、躍動感が素晴らしかった、という人もいますね。
鈴木清順さんは1948年に松竹に入りますが、日活に移籍してからの1954年~1968年までに数々の名作を残されています。
- 小林旭出演の「関東の無宿」
- 野川由美子出演の「肉体の門」
- 渡哲也出演の「東京流れ者」
- 高橋英樹出演の「けんかえれじい」
・・・などスゴイ俳優陣が並んでますね。
最終的には1977年に松竹に戻り、その3年後の1980年に代表作の「ツィゴイネルワイゼン」を完成させたんですね。
鈴木清順は最期は家族に看取られた?
そんな鈴木清順さんですが、1997年に年に47年間連れ添った奥様をなくされています。そしてその後48歳年下の女性と再婚されています。
鈴木清順さんはここ数年は車椅子で生活しており、ご病気をわずらっていたので、身の回りの世話をしてくれる女性と出会うことができて、本人も周りの人も喜んでいたそうです。
最後はもちろん、奥様に看取られたんだと思います。お子様はいるんでしょうか?
ちなみに鈴木清順さんの弟さんですが、元NHKアナウンサーの鈴木健二さんなんですね。
まとめ
今回は、日本の昭和の映画界を代表する監督、鈴木清順さんの訃報を聞いて、昭和のノスタルジーにひたりながら気になったことをまとめました。
最近毎年のように、昭和の日本を飾ったアーティストが失われて行ってるような気がします。
でも彼らの作品たちはこれから時代がどんなに変わっても残っていくはずです。
鈴木清順さん本当にお疲れさまでした。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。
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