フランス大統領選の第1回投票が23日開票されて、
エマニュエル・マクロン氏とマリーヌ・ルペン氏が、5月7日に行われる決選投票に進出しました。
ついに次期フランス大統領候補がこの2人に絞られたので、日本のフランス大統領選挙の注目度も徐々に上がってきましたね。
そこで今回は初の女性のフランス大統領を目指す、マリーヌ・ルペン氏についてまとめたいと思います。
マリーヌ・ルペン氏はメディアには極右やレイシストなどのレッテルを貼られていますが、
富裕層でなく一般人であるフランス国民からは多くの支持を受けて、大躍進しています。
彼女は今までどんな経歴を持ち、どんな考えで大統領選挙に挑んでいるんでしょうか。
マリーヌ・ルペンの生まれや父親について
マリーヌ・ルペン氏は1968年8月5日に、パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌに生まれました。現在48歳です。
ヌイイ=シュル=セーヌはパリの中心街から車で10分くらいの高級住宅街です。
ヨーロッパでも特に人口密度の高い都市だそうで、マリーヌ・ルペン氏はかなり恵まれた環境で生まれ育ったみたいですね。
ただ、マリーヌ・ルペン氏は幼少期にけっこう酷い経験をしています。
8歳の時に、政治家であった父を狙ったと思われる自宅を破壊された事件に、姉と共に巻き込まれて、
学校ではやはり父親のことが原因で「悪魔の娘」と呼ばれていじめられていました。
日本なら、小学校で「悪魔」とか呼ばれてもあまりピンとこないかもしれませんが、
キリスト教国で「悪魔の娘」とか言われるのは、完全な迫害の対象になるので相当キツいみたいですね。
そこまでの原因を作ったマリーヌ・ルペン氏の父親は、ジャン=マリー・ル・ペン氏で、彼は、現在マリーヌ・ルペン氏が党首を務める「国民戦線(FN)」の創設者です。
彼は右派活動を続けながら勢力を拡大して、1972年に「国民戦線(FN)」を結成しました。
創設当初からジャン=マリー・ル・ペン氏はけっこう過激な言動をしていて、
政策では移民排斥などを掲げていたので「ネオナチ」と呼ばれて、メディアには叩かれていたそうです。
そんな父親の影響もあってマリーヌ・ルペン氏は幼少期につらい思いをすることが多かったみたいですね。
また、家庭の事情も複雑で、17歳の時に両親が離婚しています。
でも、そんな環境の中でもマリーヌ・ルペン氏は勉学に励んで、パリ第二大学で法学の学位を修得した後、弁護士になります。
マリーヌ・ルペンの結婚や家族は?
マリーヌ・ルペン氏の結婚歴や家族についてですが、
1997年に「国民戦線(FN)」に肩入れしていたとある企業の幹部と結婚して、3人の子供ができたんですが、2000年に離婚していますね。
その2年後にも同じく「国民戦線(FN)」の地方選挙事務局長と再婚しましたが、4年後には離婚されています。
2009年からは「国民戦線(FN)」の副党首であるルイ・アリオという男性と同居していたそうですが、結婚したという情報は見つからなかったので、
マリーヌ・ルペン氏は現在独身の可能性が高いですね。
マリーヌ・ルペンの政治活動は?
マリーヌ・ルペン氏の政治活動としては、
2003年4月に、国民戦線(FN)副党首(定数8名)に選出されたことが始まりでした。
その翌年の2004年には、フランス地域圏選挙で「イル=ド=フランス」という地域圏から立候補し、かなり多くの票を集めました。
そして同年の2004年に欧州議会議員選挙に立候補し、当選します。
それ以降、2009年、2014年の欧州議会議員選挙で再選を果たし、所属派閥を変えながら政治活動を積み上げていきますが、
またそれと同時に、2011年1月16日におこなわれた「国民戦線(FN)」の党首選で、マリーヌ・ルペン氏は、
父親時代からの党内ナンバー2でリヨン大学の教授を務めていたブルーノ・ゴルニッシュ氏を破り、「国民戦線(FN)」の後継に選出されました。
そしてその時点で、フランス初の女性大統領の誕生がささやかれ始めて、2017年の大統領選の決選投票まで大躍進することになります。
マリーヌ・ルペンの政策は?
マリーヌ・ルペン氏は2017年のフランス大統領選で、EU離脱を問う国民投票の実施や、
ユーロを廃止して自国通貨の復活、移民受け入れの制限、などを公約に掲げています。
今回のフランス大統領選では、他のEU諸国やアメリカの大統領選と同じように、争点となるのは、「移民を受け入れるかどうか」になります。
なぜなら、それが「EUから離脱するのか」に繋がっていくからですね。
マリーヌ・ルペン氏の対抗馬であるエマニュエル・マクロン氏は「EUに残留する」という考えなので、
マクロン氏が勝つと、フランスの「EU離脱」の可能性は限りなく低くなります。
マクロン氏の経歴を見ても、ロスチャイルドとの繋がりが過去にあったことから、
国際金融資本の支援を受けている可能性があることも考えられます。
そもそも「移民の受け入れ」とは、企業が人件費を削減するための施策であり、
人件費の削減は企業がグローバルに活動をおこなうために必要不可欠です。
そう考えると、エマニュエル・マクロン氏は、かなりの権力者に支持されることが予想できますね。
追記:エマニュエル・マクロン氏については、こちらでまとめています⇒エマニュエルマクロン(フランス)の夫人は若いころ彼の教師だった
それに対するマリーヌ・ルペン氏は、「移民に反対(制限)」という姿勢で、
企業ではなくフランス国民にとって安心できる国づくりを掲げていますが、
世界中のメディアには「極右」「レイシスト」というレッテルを張られています。
もしマリーヌ・ルペン氏がエマニュエル・マクロン氏に勝つことがあれば、
これは歴史的な大番狂わせになりますね。
マリーヌ・ルペンは親日?
マリーヌ・ルペン氏のことを調べると、「親日」という関連ワードが出てきます。
親日と聞くと、日本が大好きで、独特のカルチャーにハマったことがある、などのイメージがありますが、
マリーヌ・ルペン氏本人と日本のそういった関わりは見つかりませんでした。
ただ、彼女が考える「移民対策」などの取り組みに関しては、日本をお手本にしたい、という発言をしていますね。
それよりもむしろ、父親のジャン=マリー・ル・ペン氏が親日でした。
ジャン=マリー・ル・ペン氏は、1980年代に来日した際に、当時の日本の首相だった中曽根康弘氏が総理官邸で凄いおもてなしをしたらしく、
中曽根首相とルペン氏が握手している写真は、ルペン氏の自慢の所持品だったとか。
また、2010年8月14日に来日した際には靖国神社にも参拝されていますね。
ひょっとしたら、その娘であるマリーヌ・ルペン氏も父親の親日を引き継いでいる可能性はありますね。
マリーヌ・ルペンの若いころの顔はどんな?
先に言っておきますと、マリーヌ・ルペン氏は今でも十分にお若いです。フランスの大統領になるかどうかの女性が48歳なんて、十分に若いですよね。
ただ、男という生き物は・・・気になる女性と見るや過去のことを知りたくなる生き物なのです。
マリーヌ・ルペン氏は今より若いころどんな顔をしていたんだろう?
20代のときの顔写真とかないのかな?
などと考える男も少なからずいると思います。
ただ、マリーヌ・ルペン氏の20代のころの写真なんて当然ありません。あきらめましょう。
でも・・・実はネット調べると、こういった画像はあります。

マリーヌ・ルペン氏にそっくりの美人さんなんですが、写真の解像度を見ると最近の写真っぽいんですよね。
実はこの方は、マリーヌ・ルペン氏の姪っ子の、マリオン・マレシャル=ルペン議員だそうです。
血のつながりがあるだけあって、現在のマリーヌ・ルペン氏に似ているので、彼女の20代のころもこのお顔に近いと思います。
まとめ
今回は、5月7日に行われる決選投票に進出して、初の女性フランス大統領を目指すマリーヌ・ルペン氏について、気になることを調べてまとめました。
遠い国フランスの出来事ですが、日本のメディアでもけっこう大きく取り上げられているので、
選挙の結果が気になる日本人も少しずつ増えてきているんじゃないでしょうか。
アメリカ大統領選と同じように、フランス大統領も「移民賛成vs移民反対」の戦いになると思いますが、
マリーヌ・ルペン氏がもし勝つようなことがあればまた、世界は大きな変革の時を迎えるような気がします。
5月7日が待ち遠しいですね。
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