ヤマトホールディングスが山内雅喜社長と木川真会長を処分する、というニュースがありました。
ヤマトホールディングスといえば、ちょっと前からヤマト運輸の配達員の長時間労働の問題が話題になってましたが、
今回の処分はもちろん、その件に対する責任を社長と会長が取る、という形になっていますね。
まあ処分とはいっても役員報酬の数か月分の返上、とかですが。
ただ、ヤマト運輸は、190億円の残業代の未払いの件が発覚してますし、さすがにここまで大々的に報道されると、何かしらの対策を打たないといけません。
とはいえ、
ヤマトホールディングスは今や年間の売り上げが1兆4000億円以上、従業員が19000人以上のマンモス企業です。
組織は大きくなればなるほど、フットワークは重くなるので、これから対策をするといっても、即効性のある方法はありません。
結局のところは今から長い時間をかけて、ヤマト運輸の配送に関しては、配送料を軽減したり、
配送料金を上げて従業員に還元する、などの対策をしていくことになると思いますね。
大企業のトップも大変?
まあヤマト運輸に限らず、どこの企業も、人件費を極限まで下げないと、競争に勝てないという現実があります。
企業は株主のために企業活動をおこないます。
そしてその株主は、企業に「売り上げ」という数字だけをもとめます(利益ではなくて、売り上げ)。
そこに、従業員の労働環境の改善、とかはまったく求められないので、企業もそれに応え続けるしかありません。
例えば・・・
「ウチは売り上げは下がったけど、利益は上がってるし、従業員の労働環境の改善も図れた」
と、企業が株主に話しても、
株主は、「売り上げが下がった」という部分しか見ないんですよね。
もちろん、そんな株主ばかりじゃないですが、圧倒的多数がそうなんです。
なぜなら、
競合他社と比べて、売り上げが下がれば、保有している株式の資産価値が下がるので、株主は売り上げだけをシビアに見るからですね。
頑張って働いている従業員のことを重視する株主はいません。
そしてこれがまさに、日本だけでなくて世界中で起きている、ブラック企業の蔓延の理由なんですが、
企業側としては、株主に怒られるのはイヤだし、かといってメディアで報道されてしまったら、何もやらないわけにはいかない。
労働環境の改善を図らないといけないから従業員のことも考えないといけないし・・・
そんな板ばさみ状態で企業のトップは、「動きたくても動きようがない」という現実と戦うことになるんだと思います。
まあサラリーマン社長の場合は、任期が終われば解放されるんですが。
今回の場合は、ヤマトホールディングスの現社長である、山内雅喜氏が表立って対応に追われることになります。
では、その山内雅喜氏はいったいどんな人なんでしょうか。
山内雅喜の経歴や家族情報は?
山内雅喜(やまうちまさき)氏は、長野県出身で現在56歳です
山内雅喜氏は長野県の長野高等学校を卒業してますが、テニスの腕前は相当だったらしく、
中学、高校とテニス部に所属して、高校ではダブルスで長野県大会で優勝したことがあるそうです。
山内雅喜氏は1984年に年金沢大学を卒業して新卒でヤマト運輸に入社しますが、
当時はヤマト運輸にはテニス部がなかったので、自らテニス部を創部して、初代部長も務めたそうです。
新卒での入社以来、山内雅喜氏はずっとヤマト一筋で実績を積んでいますね。
2003年から取締役などの要職に就くようになり、
2015年の4月に現会長の木川眞氏と入れ替わる形で、ヤマトホールディングスの代表取締役になっています。
家族は奥さんと、息子さんが3人いるそうです。
山内雅喜氏の年齢を考えると、少なくとも長男は社会人デビューしている年齢だと思いますが、
息子さんはまだ表立って活躍はしていないようで、情報はまだ出回ってませんでした。
まとめ
今回はヤマトホールディングスが山内雅喜社長と木川真会長を処分する、というニュースを見て、
山内雅喜社長のことがちょっと気になったので、調べたことや思うことをまとめました。
現実的に言うと、すぐに労働環境を改善するのは難しいと思いますし、そんな贅沢はいいませんが、従業員たちにとって少しでもマシな環境になるように、努力してほしいところです。
少なくとも
任期満了までなんとか乗り切る、という考えだけは持たないでほしいですね。
コメントを残す