サメといえば獰猛なホオジロザメをイメージする人が多いと思いますが、サメと言ってもいろんなサメがいます。
400種類以上もいると言われているサメは、好きな食べ物や性格、住んでいる場所なども多種多様です。
そしてサメほど、知れば知るほどワクワクする生き物はなかなかいないと思うんですが、
とくに深海に住むサメについてはその好奇心が倍増します。
なぜかというと、「深海」というのもロマンだからです。
つまり、
深海&サメ
は人をワクワクさせるための最強の組み合わせなんです。
そこで今回は
そんな深海に住むサメで、さらに古代サメと言われるラブカについて気になることを調べてみました。
ラブカってどこに住んでるの?
ラブカは、カグラザメ目ラブカ科に属するサメの1種で、日本では鰻のような見た目から、ウナギザメと呼ばれたりしています。
カグラザメ目っていうのは、現生種で6種いて、ラブカのような比較的原始的なタイプが含まれているようですね。
そのラブカが住んでいる場所は水深500~1000メートルの深海で世界中の海に生息しているそうですが、たま~に漁網にかかるなどして漁師さんが釣りあげています。
深海魚を漁網で釣り上げると聞くと、なにやらすごいイベントのように思えるかもしれませんが、漁師さんからすると特にそうでもないんですね。
鯛も深海魚で、キンメダイは水深700メートルでも獲れるそうです。
なので、ラブカもそれらの魚と一緒になってたまに釣り上げられてるんですね。
でも、ラブカの捕獲事例は世界中であがっているんですが、なぜか日本がぶっちぎりで多く、とくに駿河湾や相模湾で漁網にかかることが多いみたいです。
漁師さんはラブカが獲れても普通に海に放すらしいですが、ちょっともったいない気もしますね。
ラブカの見た目ってキモい?カワイイ?
ラブカというサメは、一度見たら忘れられない見た目をしているので、外見が話題になることが多いですね。
ラブカの外見の特徴と言えば、
エラと歯
です。
地球上に住む生き物の中で、ここまで自分のエラと歯をアピールしている生き物は他にいないと思います。
映画「シン・ゴジラ」を観ました。シンゴジラ第2形態のベースがラブカだったとは… pic.twitter.com/DwUwmknmAe
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) August 28, 2016
このエラと歯・・・
たしかにキモイけど、なんか見ていたい気もする・・・そんな複雑な気持ちにさせる魅力がありますね。
追記:ラブカが見られる水族館についてコチラでまとめています⇒ラブカはどこの水族館で展示?飼育が難しいから見たいけどなかなか見れない
ちなみにラブカは、2016年に公開された映画「シンゴジラ」で、巨大不明生物の第二形態のモデルとして使われました。
「蒲田くん」と呼ばれていた第二形態に歯はなかったですが、ラブカのエラはそのまま継承されていたので、
映画を観て「エラがキモい」と思った人が多かったみたいです。
でもその反面、
「蒲田くん」は目が可愛かったり、破壊力バツグンの無邪気な動きが話題になって、シンゴジラで最も愛された形態でもありました。
実際にラブカの横顔を映像で見ると、へらへら笑っているようにも見えて、カワイくて愛くるしく見える時もあるんですよね。
しかも泳ぎ方がなんかフラフラ、ヨタヨタしていて・・・「大丈夫かこいつ」と心配してしまうところもあって、
ラブカはキモイけどなんかカワイイ
と思う人も多いみたいです。
古代サメってかっこいい
ラブカは古代サメとも言われています。
「深海」「サメ」と同様、この「古代」というワードもなかなかワクワクする言葉ですね。
これを全部ミックスすると、
深海にいる古代サメ
なんていうパワーワードが出来上がってしまいます。
サメは古代からその形態をほとんど変えずに現代まで生きてきたので、「生きた化石」とも言われますが、
ラブカは3億5000万年前にも生きていたといわれています。
もしこれが真実なら比喩でもなんでもなく、ラブカは化石にならずに生きている古代サメ、ということになってしまいますね。
ちなみにラブカ以外の古代サメといえば、メガロドンですね。
数年前に沖縄の美ら海水族館に行ったときにメガロドンの歯の複製を見ましたが、あまりのデカさにテンション上がりました。
メガロドンは全長30~40メートルという説もあり、クジラを一撃で仕留めて捕食していたという専門家もいます。
メガロドン生存説まであり、話題性十分の古代サメですね。
ラブカは刺身で食べたらうまい?旬はいつ?
ではこれからラブカを食べます・・・なんていうグルメ番組があったら、
ラブカなんて食えるわけねーだろ!
ゲテモノのレベル超えてるぞ!
古代サメを食べるなんてバチあたりか!
という声が上がりそうですが、
ラブカ、食べたらけっこううまいらしいです。
ラブカの展示で有名な沼津港深海水族館の職員の方が、実際に食べたという報告がいくつかネットで見つかりました。
刺身にすると、臭みがなくて淡泊な味わいで、真鯛などの高級魚に味が似ているそうです。
ということはどんな料理にもできそうですね。
また、ラブカの卵を食べた人もいます。
ラブカの卵はマズいみたいですね。
ラブカの卵はゆで卵にすると、真っ白の塊になって、口に入れるとすぐに粉状になるみたいで、味も生臭いそうです。
というかよく食べたな、と感心するくらいの見た目でした。
そんなラブカの旬ですが、まあ食べる前提でラブカの旬を語る人は皆無でしたし、味の旬はわかりません。
でもラブカの捕獲時期には特徴があるみたいですね。8月~11月は深海に戻るそうですが、それ以外の時期は、水深200メートルくらいでも獲れるそうです。
まとめ
今回は生きた化石と言われる深海の古代サメ、ラブカについて気になったことや思ったことをまとめました。
深海ってほんとにロマンがありますよね。
ラブカの研究をもっともっと進めていって、飼育はもちろん、生体の研究や繁殖を成功させてほしいです。
今までの飼育の最高記録は4日間だそうですが、まずはその記録の更新に期待したいところです。
水族館で生きたナマラブカを観られる可能性も上がりますしね。
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