サメってカッコいいです。
強さと美しさを兼ね備えた完璧な生き物だと思います。
まあ強さはシャチにはかなわないかもしれませんが、サメには夢があります。
映画に出てくるサメはとても強くて、無慈悲に人間を襲いますし、ユーチューブでホオジロザメの動画を観たりすると、
彼らの目はイッちゃってます。
海の生き物の中でサメほど、目がサイコパスな生き物はいないと思います。
ただ、サメは400種類以上もいて、見た目も性格、生態も多種多様です。
水族館に行けばいろんなサメに出会うこともできますが、
今回は、水族館でもなかなかお目にかかれない、古代サメと言われるラブカについて気になることをまとめました。
ラブカはどこの水族館で見れるの?
ラブカは深海に住む古代サメと言われるサメで、生きている「生ラブカ」はなかなかお目にかかれないほど貴重なサメです。
ラブカは世界中でちらほらと漁師さんの魚網に引っかかるなどして、釣りあげられることもあり、
日本では駿河湾や相模湾で漁網にかかることがけっこうあるんですが、漁師さんはすぐに逃がしてしまうそうです。
ラブカは歯がとても危ない形状をしていて、いったん手などをかまれると決して抜くことができないようになってます。
だから、漁師さんはラブカを見たらすぐに海に捨てるんですね。
ラブカ、ぜひ動いているところを見てみたいですね。
あのグロテスクなエラや歯を近くで見てみたいし、フラフラと頼りなさそうに泳ぐ様子を水族館で見てみたいものです。
追記:ラブカの見た目についてはコチラでまとめています⇒ラブカはシンゴジラの第2形態のモデルでエラがキモイがカワイイ
でも、
生きたラブカを水族館に移しても、なにしろ深海魚だし飼育が難しくて数日で亡くなってしまいます。
なので、一般人が生きた「生ラブカ」をみるには、
生きている状態の「生ラブカ」が、水族館にいるときをピンポイントで突撃する、
これしかありません。
そんな水族館がどこにあるのか、というと
代表的な水族館は、沼津深海水族館ですね。
沼津深海水族館は最近では毎月と言っていいほど捕獲された、生きた「生ラブカ」を展示しています。
2016年の10月から2017年の2月まで毎月展示されていて、「7日間」というラブカの最長飼育記録を持っています。
速報!早朝ラブカかかる(@_@) pic.twitter.com/xxoqOmO2IR
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) January 17, 2017
何も言えねぇ… pic.twitter.com/SEub9vTri3
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) January 18, 2017
沼津深海水族館の公式ツイッターや、水族館のホームページを頻繁にチェックしていれば、
タイミングが合う時が来るかもしれません。
ぜひサメ好きの人は狙ってみましょう。
他には、
横浜・八景島シーパラダイスでも飼育&展示されていました。
ラブカの飼育ってそんなに難しいの?
ラブカの最長飼育記録は、沼津深海水族館が持つ「7日間」だそうですが、その数字を見てもラブカの飼育の難しさが伝わってきますね。
深海魚でも、水圧の変化に強い深海魚(キンメダイなど)は飼育はそれほど難しくないみたいですが、
ラブカは水圧の変化にとても弱くて、浮力の調整がヘタクソなので、あっという間に弱ってしまうんだそうです。
ほとんどの水族館の水槽は、機械で水槽内の水に空気圧を送って水圧を人工的に作っていますが、
現実的に水深200メートルくらいの水圧(約21気圧)を人工的に作ったりするのは難しいので、
ラブカのような水圧の変化に弱い深海魚にとっては、相当過酷な環境になるんですね。
そんなラブカを飼育する環境を水族館で作るとなると、けっこうなコストもかかりそうですし、
今あるもので何とかするしかない中で、試行錯誤を繰り返していくしかなさそうですね。
もちろん、ラブカの飼育方法や生態は今も研究されていて、少しずつ解明されて行っています。
最近では、福島県の水族館「アクアマリン福島」と、東洋大学海洋学部博物館の合同研究グループが
ラブカの有精卵から孵った稚魚を、約一年間かけて体長10センチまで成長させたことがありました。
また、ラブカの卵と言えば、
2017年の3月に例の沼津深海水族館が捕獲したラブカのお腹の中から、ラブカの受精卵を取り出して展示していました。
卵の中でラブカの赤ちゃんが動いているのがわかります。
可愛いですね~。
大きくなってほしいです。
まとめ
今回は、深海の古代サメのラブカを生きたまま見てみたかったので、見る方法や飼育について気になることを調べました。
サメは本当にいいですね。
「深海」「古代」という言葉と同じように、ロマンがあります。
4億年近く前から生存していたとされるラブカですが、今も世界中の海をフラフラと、イカを丸のみしながらさまよってるんでしょうか。
ぜひ日本の海岸にもっと出現して、水族館や研究者たちにチャンスをたくさん与えてほしいものです。
コメントを残す