自民党の選対委員長である古屋圭司氏が岐阜県瑞浪市でおこなった街頭演説の中で、
驚異的な実験を繰り返す北朝鮮の金正恩に対して
「デブでどうしようもない人」
と発言したことが少し話題になってます。
メディアは古屋圭司氏を叩き気味に報道されていますが、
古屋圭司氏は第二次安倍内閣の拉致問題担当大臣を務めていたり、
”北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟”
の幹事長を務めており、
以前から北朝鮮に対しては強硬姿勢を前面に押し出しているので、
この発言はとくに不自然なものではないと思います。
ただ、
「デブ」という表現は良くないので、取り上げられて叩かれても仕方がないとは思います。
そういった発言を、年がら年中拾い集めることに情熱を燃やしている政治家や活動家もいるので、
古屋圭司氏に限らず、公の場での発言は気を付けたいところですね。
ところでこの古屋圭司氏はいったいどんな人なんでしょうか。
古屋圭司はどんな人?父親や派閥について
古屋圭司(ふるやけいじ)氏は1952年11月1日に東京都で生まれました(本籍地は岐阜県)。
現在64歳です。
生まれたときの姓は「松本」だったので、父親は松本の姓のはずなんですが、古屋圭司氏の父親の情報は出回ってませんでした。
古屋圭司氏は母方の伯父である、古屋亨の養子になったので「古屋圭司」と名乗ることになりました。
古屋亨氏は自治大臣を務めたことがある元自民党衆議院議員ですが、
子供がいなかったことから圭司氏を養子として引き取り、子供のころから跡取りとして政治家の道を歩ませることになったんですね。
古屋圭司氏は中学時代はアメリカに3年間ホームステイして、
そのあと1970年に成蹊高等学校へ編入して1972年3月に卒業しています。
さらにそのまま成蹊大学経済学部経済学科に入学して、卒業後は大正海上火災保険(今の三井住友海上火災保険)へ入社しました。
そして、
古屋圭司氏は1984年に退職して、安倍晋太郎(当時外務大臣)氏の秘書になり、政治にかかわる仕事を始めます。
そこから古屋圭司氏は、1990年に養父である古屋亨氏の後継者として
第39回衆議院議員総選挙に自民党公認で旧岐阜2区から出馬して初当選して以来、
9選(旧岐阜2区→岐阜5区→比例東海ブロック→岐阜5区)を果たしているので、
2017年現在までずっと現職に就いています。
この結果を見ても、古屋圭司氏は最初から、岐阜県に伯父から受け継いだ盤石な基盤があった、ということが想像できますね。
また、
古谷圭司氏はその時の選挙の内容や戦略に応じて、これまでに所属する派閥や支援する派閥を転々としています。
安倍派→三塚派→村上・亀井派→伊吹派→麻生派・・・などを経て
直近では
古谷圭司氏は2012年9月の自由民主党総裁選挙で安倍晋三氏を支援したり、
第2次安倍内閣では、
国家公安委員会委員長兼内閣府特命担当大臣(防災)および拉致問題・国土強靭化を担当する国務大臣に任命され、
国務大臣を退任後は、2016年8月に自由民主党選挙対策委員長に就任していますが、
2017年5月1日の時点では無派閥ということになっています。
古谷圭司氏の政治的な立ち位置としては「保守」になります(右翼と叩く人もいます)。
彼は日本会議や神道政治連盟に所属し、
- 永住外国人への地方選挙権付与に反対
- 人権擁護法案に反対
- 日本のTPP参加には反対
- 選択的夫婦別姓制度導入に反対
などを主張して、
日本の核武装については、今後の国際情勢によっては検討すべきとしています。
まとめ
自民党の選対委員長である古屋圭司氏については、北に対する強硬姿勢を良しと思わない勢力が叩いているようですが、
古屋圭司氏は、保守の政治家としてはなかなかの力を持っている人物ですね。
拉致問題や実験問題など、北朝鮮に関する問題は単純ではあるんですが、解決するにはとても複雑な道筋を、
一歩一歩確実にたどっていく必要があります。
古屋圭司氏のような政治家には今後さらに期待が高まる事になると思います。
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