準大手ゼネコンの「安藤ハザマ(株式会社安藤・間)」に、
福島県内の放射能の除染作業にかかった費用を水増しして自治体に請求していた、という疑惑がかかっています。
「安藤ハザマ」は東京電力福島第1原発事故を受けて、複数の自治体が発注した除染事業を元請けとして受注していたんですが、
除染作業員の宿泊人数や宿泊単価を水増した領収書(8000万円分)を作成し、
自治体側に提出していたことが事実なら、これはもちろん詐欺罪などに問われます。
そしてこの除染費用は国税から支払われるので、福島県民ではなく、日本国民の血税が充てられていたことになるので、
ちょっとした騒ぎになりそうですね。
そしてそうなると、必然的に社長である野村俊明氏が注目されることになります。
野村俊明はどんな人?経歴や出身大学は?
野村俊明氏についての情報はまだそれほど出回ってないですね。
野村俊明(のむらとしあき)氏は、1950年3月4日に兵庫県で生まれました。
現在67歳です。
出身大学は大阪大学工学部で、1972年に卒業した後、安藤建設に入社しています。
野村俊明氏は入社以降ずっと安藤建設一筋で、
2006年に安藤建設の取締役常務執行役員になり、
2010年には副社長
2011年に社長になります。
1972年4月 安藤建設株式会社入社
2003年11月 大阪支店長
2004年4月 執行役員大阪支店長
2006年4月 常務執行役員営業第二本部長
2008年4月 取締役専務執行役員営業第二本部長兼都市開発本部長
2009年4月 取締役専務執行役員営業本部統括兼営業第二本部長兼都市開発本部長
2011年4月 代表取締役執行役員副社長営業本部統括
2011年4月 代表取締役社長・執行役員社長
2013年4月 代表取締役社長(安藤ハザマ)
安藤建設から「安藤ハザマ(株式会社安藤・間)」になったのは2013年のことでした。
間組がバブル崩壊後に経営悪化状態になり、安藤建設が間組に対する資本業務提携を結んで経営の再建に乗り出したことがきっかけだったそうです。
その結果、当時の上場建設会社では7番目の規模になりました。
会長には間組の社長だった、小野俊雄(おのとしお)氏が就いています。
安藤ハザマの本社は東京都港区赤坂で、東亜建設工業や西武建設と業務提携関係を結んでいますね。
ダム、トンネル等大型土木に定評あるそうです。
まとめ
今回は除染費用不正取得の疑惑がかかっている安藤ハザマの社長である野村俊明氏について、
現在わかっていることを調べてまとめました。
ゼネコンが8000万円もの国費をだまし取った疑いはかなりインパクトがあるニュースですが、
東京電力福島第1原発事故に伴う除染事業は、今までに3兆円以上の予算が計上されていますし、抜け道もたくさんありそうです。
除染費の不正取得なんていくらでも出てきそうな案件だと思いますが、
これを機に徹底的に調べてほしいところですね。
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