日立製作所の中西宏明会長が経団連会長に決まりました。
2020年には東京五輪もあるので、日本の大企業たちにとっては
これからがまさに稼ぎ時になってくるんですが、
そんな中で結果的に、日立製作所の中西宏明氏が選ばれました。
経団連の会長と言えば「財界の総理」とも言われるくらいの立場になりますが、
中西宏明氏は基本的には前会長の榊原定征氏の路線を引き継ぐ、という感じになりそうです。
政府との連携や経済界とのバランサーとして役割を期待したいところですね。
さて、そんな中西宏明氏はいったいどんな人なんでしょうか。
中西宏明はどんな人?経歴や家族について
中西宏明(なかにしひろあき)氏は1946年3月14日に神奈川県横浜市で生まれました。現在72歳です。
中西宏明氏の父親は横浜市で町工場を経営してたんですが、とても教育熱心だったらしく、
横浜市日吉の自宅から、都内の田園調布小学校、田園調布中学校に越境させて通わせていたんだとか。
1964年3月に東京都立小山台高等学校(超絶賢い学校です)を卒業して、
1970年3月には東京大学工学部電気工学科を卒業しています。
そして新卒で日立製作所に入社たのちに、スタンフォード大学大学院に留学して、
コンピュータエンジニアリング学(計算機工学)修士課程を修了していますね。
大学で学んだ電気工学の知識をもとに、大学院で計算機工学の分野でコンピューターのハードやソフト、開発などを学んだんでしょうか。
その後の中西宏明氏は、その知識を活かして、コンピューターや情報関係の分野での要職に就いていき、キャリアを積んでいきました。
- 1990年2月 大みか工場計算制御システム開発部長
- 1993年2月 大みか工場副工場長
- 1998年6月 に日立のヨーロッパ法人のマネージングディレクター
- 2000年8月 日立製作所情報・通信グループ統括本部副本部長
- 2001年7月 国際情報通信営業本部長
- 2002年4月 情報・通信グループCMO兼国際情報通信営業本部長兼サーバシステム営業部長
- 2003年4月 国際事業部門長兼欧州総代表
- 2003年6月 執行役常務/国際事業部門長兼欧州総代表
- 2004年4月 執行役専務/グループ戦略本部G-グローバル事業部門長兼北米総代表兼欧州総代表
- 2005年6月 執行役専務(北米総代表兼日立グローバルストレージテクノロジーズ社取締役会長兼CEO)
- 2006年4月 執行役副社長(北米総代表兼日立グローバルストレージテクノロジーズ社取締役会長兼CEO)
- 2007年1月 日立グローバルストレージテクノロジーズ社取締役会長兼CEO
- 2009年4月 代表執行役および執行役副社長(電力事業、電機事業、都市開発システム事業、オートモティブシステム事業、生産技術担当、モノづくり強化本部長兼交通事業強化本部長兼品質保証本部長兼日立グローバルストレージテクノロジーズ社取締役会長)
- 2009年12月 代表執行役 執行役副社長(電力事業、電機事業、都市開発システム事業、オートモティブシステム事業、生産技術担当、モノづくり強化本部長兼品質保証本部長兼日立グローバルストレージテクノロジーズ社取締役会長)
- 2010年4月 代表執行役 執行役社長
- 2010年6月 取締役代表執行役執行役社長
- 2014年4月 取締役代表執行役会長
こうやってざっと見てもよくわからないですけど、
中西宏明氏はとにかくコンピューターの知識と経験をワールドワイドで積んできた生え抜きの人だ、ということはわかります。
2005~2006には北米の総代表も務めていて、当然ながら英語はバリバリ堪能だそうですね。
また、中西宏明氏は経営の手腕に関しても大きな実績があり、2009年に日立が過去最悪の最終赤字(7873億円)を抱えたとき、
当時の社長だった川村隆氏の右腕として活躍して、2014年には過去最高の営業利益5328億円を達成するなどしています。
そんな中西宏明氏の家族ですが、
父親である中西祐憲氏は、中西宏明氏が生まれる2年前に、美和電気という会社を設立しました。
測定器や制御機器の製造販売をする会社です。
会社の業績はかなり良かったらしく、中西宏明氏はいわゆる「お金持ち」でした。
また、中西宏明氏には姉が2人いますね。
中西宏明氏は、通っていた東京都立小山台高等学校で今の奥さんに出会います。
高校の同級生とお付き合いして、そのまま結婚に至るというのは今ではあまり聞かないですが
当時はそれほど珍しくなかったんでしょうか。
おそらく2人の間にお子さんもいるとはおもうんですが、
中西宏明氏の子供の情報は今のところ見つかっていません。
だいたいこんなところですね。
中西宏明が経団連会長になったら?
最初にも書きましたが、
中西宏明氏は基本的には前会長の榊原定征氏の路線を引き継ぐはずなので、それほど大きな変化はないと思います。
前会長の榊原定征氏とおなじように、中西宏明氏も安倍首相と親密な関係を築いていて、
2016年9月に安倍首相が設立した、未来投資会議のメンバーにも選ばれています。
未来投資会議はAIやロボット産業への投資促進を目指す会議でなので、
中西宏明氏にとってはまさにうってつけの役なのかもしれません。
もちろん、
政治に寄りすぎても、経済に寄りすぎても、いろんな方面からブーイングがくることもあるので、
調整役としての役割も期待されると思います。
とはいえ、
国民からすると
「なんでもいいからもっと景気良くして」
というのが率直な気持ちだと思いますが。
このー木何の木?気になる気になる。
みんなが集まる木ですから、みんながあつーまる金のなる木になるでしょう。
原発推進!
[…] ①経団連の会長「中西宏明」氏について(ニュースイッチ/トピステ) […]