例の森友学園問題やセクハラ問題を受けて、財務省は事務次官、
国税庁長官のツートップが存在しないという前代未聞の状況に陥っています。
そして財務省は次の事務次官、国税庁長官を誰にするのかで人事がかなり荒れているそうですね。
そんな中、
次の事務次官の候補として挙がっているのが、金融庁長官の森信親氏です。
森信親氏といえば金融庁長官をなんと3期連続で務め、金融業界を揺るがすほどの強烈な改革を行ってきた結果、
(官僚っぽくない?)相当なやり手と言われていますね。
金融庁は全国の銀行を含めた金融機関の監督官庁であり、
銀行たちが悪さをしないように見張ったり、ちゃんと市場にお金が回るようにするために経営に関する指示を出したりします。
その長官である森信親氏は、銀行を名指してガッツリ批判することで有名です。
預金者よりも銀行の利益ばかりを追求したローンなどの、金融商品を売っている金融機関に対してはかなり厳しく指導するんだとか。
そしてその指導は大手銀行だけでなく、地銀や信用金庫などにも及び、
業績の悪い銀行に対しては経営統合をほのめかすなど、かなり強引な改革を迫っているみたいですね。
結果的にはそんな姿勢や実績が評価されて、官邸側の高評価につながっているので、
3期連続で森信親氏が金融庁長官なのも、ありえないことではなかったんですね。
そんなバリバリの現場主義&完璧主義の森信親氏が、不祥事が絶えない財務省の事務次官になったらどうなるんでしょうか。
今回は森信親氏のことを調べてみました。
森信親はどんな人?経歴や出身高校は?
森信親氏は東京都出身で現在61歳です。
出身高校はネットなどで公開されていませんが、
調べた限りではおそらく東京学芸大学付属高校を卒業してます。
そして1980年に東京大学教養学部を卒業して大蔵省に入省します。
さらにケンブリッジ大学で経済を学び、経済学の修士を取得しています。
ところで、
いろんなサイトで森信親氏の出身大学は東京大学の教養学部になっていますが、
実は森信親氏は東京工業大学から東大教養学部に学士入学しているので、バリバリの理系ですね。
東京大学はなんといっても法学部が当時の大蔵省では幅を利かせていて、
それ以外はなかなか出世できる環境ではなかったんですが、
森信親氏は1期先輩の(故)香川俊介前次官にかなり気に入られていたそうで、
教養学部卒にもかかわらず出世していったそうです。
1988年証券局業務課課長補佐
1992年主計局主計官補佐
1994年銀行局銀行課課長補佐
1995年国際金融局総務課課長補佐
1996年米州開発銀行財務局次長
2001年財務省大臣官房総合政策課政策調整室長
2002年内閣府本府産業再生機構(仮称)設立準備室参事官
2004年外務省在ニューヨーク日本国総領事館領事兼アメリカ合衆国日本国大使館公使
2006年7月4日大臣官房付 外務省在ニューヨーク日本国 総領事館領事
2006年7月28日金融庁に出向して監督局総務課長 財務省大臣官房付
2007年7月10日総務企画局総務課長 監督局総務課長
2009年7月14日総務企画局参事官(監督局担当) 総務企画局総務課長
2009年9月1日総務企画局市場業務参事官 総務企画局参事官(監督局担当)
2010年7月30日総務企画局審議官(監督局担当)
2011年8月2日総務企画局総括審議官兼総務企画局証券市場行政総括官 総務企画局審議官(監督局担当)
2014年7月4日監督局長
2015年7月7日金融庁長官⇒現在
まあ官僚のキャリアの移り変わりなんて見てもよくはわかりませんが、
ほんらい財務省内で出世が難しいとされる教養学部出身の森信親氏がここまでのし上がれたのは、
やっぱり優秀で、ぶっ飛んだ行動力のようなものがあったからなのかな、と想像できますね。
まとめ
最近はテレビでも政治家だけでなくて官僚の不祥事も報道されるようになってきて、
国民の官僚に対する不信感が今まで以上に深まってきました。
- 内輪にはめちゃくちゃ甘い
- 国民から税金を搾取することしか考えていない
- 一部の官僚だけ破格の待遇を受けるなんておかしい
- 官僚が変われば政治や国民の生活も変わるのに
など、この国の計り知れない矛盾にようやく気付き始めています。
今回は省庁の中でも最強と言われる財務省の人事の件で、
次の事務次官候補である森信親氏について調べました。
まあぶっちゃけ次の事務次官が決まっても何も変わらないと思いますが、
何十年かかってでも、国民にとって少しでもマシな国になってほしいですね。
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