7月に「この世界の片隅に」が実写ドラマ化されることを知ってから
原作漫画やアニメを見直していろいろと考えてしまう今日この頃ですが、「この世界の片隅に」に出てくるヒサオってどんな人だったのか、ちょっと気になったので調べてみました。
ヒサオの名前は「黒村久夫」です。一番最初にこの名前が出てきたのは、北條家の敷地に防空壕を造ったときのエピソードでした。
周作が気を利かせて、姉の黒村径子のために、晴美やヒサオの伸びた身長が刻まれた柱を防空壕の支えに使ったんです。
優しいですね。径子は周作に素直にお礼を言ってました。
ヒサオはすずさんの旦那である周作の姉、「黒村径子(くろむらけいこ)」の長男です。つまり晴美の兄です。
彼は原作漫画にもアニメにも本編には一度も登場していませんね。
原作漫画では、ヒサオが黒村径子の娘の晴美ちゃんの小学校の入学祝として、
教科書を送ってきたという描写がありますが、ヒサオ自身は登場していないんです。
アニメではその教科書の件もなく、径子などの話の中に名前が出てくるのと、エンドロールにヒサオらしい人物がいる、という噂があるくらいですね。
しかしなんでまた「ヒサオ」のことが気になったのかというと、「この世界の片隅に」は出会いと再会の物語なので、どの人物もしっかりと把握しておきたいと思うからですね。
それでは原作漫画やアニメの情報をもとに、
ヒサオがどんな人なのかまとめていきたいと思います。
ヒサオ(黒村久夫)の家族について
前にも書きましたが、
ヒサオは黒村径子の息子です。径子は黒村時計店の若旦那と恋に落ちて結婚して、ヒサオと晴美が生まれました。
当時はすずと周作がそうだったように、結婚と言えばお見合いが主流でした。親が相手を探してきて、お見合いしてお互いが気に入ったら結婚という流れでした。
とはいえ、よほどのことがない限りはお見合いをしたらほぼそれは結婚、というパターンが多かったみたいですね。
そんな時代に径子は当時では珍しい、恋愛結婚だったんです。
径子は流行に敏感で、都会にあこがれる「モダンガール」だったんです。今で言うと「ギャル」みたいなノリなんでしょうか。
当時はひざ下くらいまでの丈のスカートでも当時は、「はしたない」と言われていたそうでなんですが、径子はそんなのをものともせずに着こなして街に繰り出し、
ついには自分の結婚相手も自分で決めてしまったわけです。
そしてヒサオと晴美を授かり、幸せな家庭を築いていました。まあ径子はあんな性格なので、黒村家との関係はあまりよくなかったみたいですが、旦那さんとは仲が良かったんでしょうね。
でもそんな中、径子の旦那さんは病気で亡くなってしまいます。
径子は黒村方はもともと仲が良くなかったこともあり、さらに空襲による建物疎開で黒村家が下関に引っ越すことを機に離縁しました。
ただ、黒村家としては径子の息子であるヒサオはなんとしても黒村時計店の跡取りしておきたいので、結局ヒサオだけが黒村家に引き取られることになったんですね。
こうして径子と晴美だけが、北條家に戻ることになって、ヒサオとは離れ離れになります。
ヒサオはどんなキャラクター?
そんな作中では顔を見せることがなかったヒサオですが、彼のキャラクターについては予想ができるエピソードもあり、いくつかわかったことがありました。
彼は・・・
- 船が好き
- 妹想い
- 教科書に落書きしまくる
これくらいでしょうか。
ヒサオは船が好き、というのはですね、
北條家で防空壕をつくるエピソードの中でそれとわかる会話が出てきます。
すずさんが丘の上で晴美と会って話していたシーンで、晴美が軍艦に詳しいという描写があります。
すずさんがそのことが気になって、周作に晴美に軍艦のことを教えたのは周作さんですか?と聞きます。
すると、
「(軍艦のことを)晴美に教えたんはわしじゃない。ひー坊じゃ」
と周作に言われて、そこですずさんは初めて「ヒサオ」の存在を知ることになりました。
また、別のシーンでもヒサオの軍艦好きが伝わってくる描写があります。
それは北條家にヒサオからの郵送物が届くシーンです。
ヒサオは妹である晴美の小学校の入学祝ということで、自分が使っていた教科書を北條家に送りました。家族で晴美のための小学校の教科書を探していたんですが品薄で手に入らずに困っていたところだったのでとても助かりましたよね。
そしてヒサオはそこに手紙も添えていました。
その手紙の中でヒサオは
「母上へ、夏休みにはヤマトを見に行きたいです」
と、書いていました。
ヒサオはおそらくまだ小学生で、夏休みに呉に遊びに行ってヤマトを見ることを楽しみにしていたんでしょうね。
また、ヒサオはその手紙に、
「入学おめでとう。兄さんの教科書でしっかり勉強しなさい」
とも書いています。ヒサオが妹を想っていることが伝わってきますね。
ただ、
ヒサオはその教科書に、先生の身体的特徴をバカにするような落書きとかが書かれていたので、北條家ぜんいんで、教科書の写しを手書きで作るハメになりましたが。
「ヒサオは成績大丈夫なんかのう?」
と心配されていましたね。
まあ原作漫画のそういったシーンから伝わってくる情報で予想するとですね、
ヒサオは時計屋の跡取りの長男とはいえ、まだまだバリバリの小学生で、しっかりしているところもあり、チャラいところもある、
かわいい子供
といったところなんでしょうか。
いずれにしても・・・これからの将来、ヒサオは晴美を失った径子の心の支えになっていくことはまちがいないですね。
「この世界の片隅に」のドラマでは意外と出てきたりして
原作漫画やアニメでは、直接登場することはなかったヒサオですが、
ドラマではチョイ役で出てくる可能性もありますね。
どこまで再現してくれるかはわかりませんが、
楽しみにしておきます。
追記:ドラマでは4話にがっつり登場しますね(笑)
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