この世界の片隅にで憲兵が帰った後の笑いの意味は?

「この世界の片隅に」に出てくるエピソードで、すずが憲兵につかまって北條家に連れていかれ、周作の母と径子、晴美に対して何時間も厳重注意をされるシーンがあります。

アニメでも原作漫画でも同じ内容でした。

すずさんが海岸線の軍艦をスケッチしているところを憲兵に見つかって、連行された先がなぜか北條家で、憲兵はそこで「海岸線を写生しよった、間諜行為じゃ」などと長時間怒鳴って帰っていきました。

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初めて観ていたときは、「すずさんこれヤバいんじゃないの?」とハラハラしてみてました。周作の母や径子も憲兵の話を神妙な表情でうつむいて聞いてましたしね。

でも、憲兵が話している間中、径子たちは笑いをこらえていたみたいで、憲兵が帰って周作が仕事から戻ったときに、我慢していた笑いが一気に爆発して全員爆笑することになりました。

すずさんは「素直に笑えんのはうちだけか」と、落ち込んでしまってましたが笑

このシーンには最初は驚きましたが、最後に拍子抜けしたので、観ている方はちょっと安心してこれまたホンワカしたエピソードになりましたね。

でもあまりにも予想外の笑だったので、「え?どこがオチなの!?」と思った人も多いようです。

憲兵が帰った後の笑いの意味は?

まあ簡単に言うとですね、

「すずさんが間諜(スパイ)とかウケるー(そんなわけないのに笑)」

「すずさんめっちゃヘコんでるしウケるー(大したことないのに笑)」

という笑いです。

でも憲兵の前では「笑ってはいけない」状態が長時間続いたので、緊張が切れたときにまさに爆笑となったわけですね。

まあこれはすずさんがどんな人柄なのか、をよく知っている人だけにわかる笑いなので、作中ではみんながそれぞれの笑いのツボをコメントして行っています。

周作母:熱中すりゃすぐに周りが目に入らんくなる子じゃのに

径子:神妙にしとるのがまたむだに知恵者に見えんさったらしうて

周作:この人は六時に帰るけえロクジ(=録事、記録・文書をつかさどる官職で周作の役職)じゃ思うとった人で!どんな機密をねらうんか・・・

晴美:なんやわからんがつられておかしうなってきた

笑いながらすずのことをボロカス言い合う北條家でしたね。

このエピソードの最初には周作の母サンとすずさんが径子の身の上話をしているときに

「みんなが笑うてくらせりゃええのにねぇ」「ほんまですねぇ」

という会話をしていました。

すずさんが体を張ったおかげでそれが早くも実現した、という微笑ましい話でした。

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ただ、このエピソード以来、白木リンの前以外では、すずさんはほとんど絵を描かなくなってるので、観ている方も素直に笑うこともできないんですよね。

しかも、すずさんはみんなが笑ってくれているのは嬉しい反面、自分は普通の人よりはポーっとしているところや、変わっていることについては気にしている節もあります。

そんなところがあるからこそ、観ている方もハラハラしながら応援したくなるので、すずさんはそのままの自然体がイチバンいいんですが。本人は確かに大変そうです。

原作漫画ではこのエピソード(12話)のあと(16話)で、すずさんが婦人科に行ったついでに白木リンに会うんですが、

白木リンも、すずさんの悩みに対して、「誰でも何かが足らんくらいでこの世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ」とすずさんにアドバイスしています。

すずさんの苦悩はまだまだ続きそうですね。

実際の憲兵はそんなに甘いものじゃなかった?

どうしても「この世界の片隅に」のような戦争が関わってくる作品には批評が付いて回ります。この作品に関してはそんなに多くは無かったみたいですが、それでもネットでは痛烈な批判も上がってますね。

この憲兵のエピソードも批判されがちみたいです。

どんな批判かというと、

  • 実際の憲兵のエゲつなさはこんなもんじゃない
  • 厳しい戦時中を生き抜いた人たちをバカにしている

とかですね。

まあこればかりはいろんな人の意見や経験談があって当然ですし、そうだったこともあるのかもしれません。

確かに戦時中の日本国内では、治安維持法や軍機保護法があり、特高や憲兵が国民を監視していました。

たとえばすずさんみたいに海岸線の軍艦をスケッチしているところを憲兵に見つかったら、北條家ではなくて憲兵隊詰所に連行されるのが一般的だったようです。

そこで拘留されて尋問されて、疑いが晴れたら帰してくれるという流れだったみたいです。

中には、拷問されたとか、子供も連れていかれたとか、そんな話も調べたら出てきますが、ちょっと政治的な臭いがするので、ここではあまり深入りはしないでおきますね。

まあでも、「この世界の片隅に」は戦時中の広島が舞台の日常アニメ、日常漫画でなので、ひょっとしたら憲兵にもいろんな人がいて、その場で厳重注意するだけの人や、家に連れて行って家族に厳重注意する人もいたんじゃないでしょうか。

「この世界の片隅に」は素敵な作品ですし、あまり深く考えずにそのままのストーリーを受け入れた方がいいと思いますね。

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